NHK津南ラジオ中継放送所(新潟県・中魚沼郡津南町)
新潟県中魚沼郡津南町にあるNHK新潟放送局の中波ラジオ中継局です。
全国的にも珍しい「送電線放送」のラジオ送信所です。
送電線を送信アンテナとして活用している関係で、送信所らしい見た目をしていません。
送電線放送は、電力線搬送通信(PLC)で使用していた技術を活用した放送方式です。
高圧送電線にラジオ信号を重ねるため、送信機と送電線の接続が難しかったものの、
すでにあった電力線搬送通信の技術を利用することで実現しました。
かつて全国5ヶ所に設置されましたが、現在運用中の送電線放送局はここを含め2局のみとなっています。
送信所は新潟県中魚沼郡津南町三箇550-1(東京電力信濃川発電所内)にあります。
■訪問日:2025年11月05日
■訪問日:2025年11月05日
| 送信所設備概要 | ||
|---|---|---|
| 放送局名 | 周波数 | 空中線電力 |
| ラジオ第1放送 | 1161kHz | 100W |
| ラジオ第2放送 | 1539kHz | |
2025月11月05日訪問分
2025月11月05日訪問に訪問した際の画像です。
当日は天気がイマイチでしたが直接訪問できました。
重畳部分

発電所から送電線が出発する部分にラジオ電波を重畳させる部分があります。
一番奥側のえんじ色に塗装された鉄塔部分にラジオ送信関係の機器があります。

別の角度から撮影。

この箇所は電力会社が使用している電力線搬送通信のための装置が付いています。
白いコイル状の部品は送電線に重畳された450kHzの信号を除去するためのコイル(ライントラップ)です。
電気のみ通して、信号を除去するために設置されています。
その右脇に見える機器(コイルを通っていない配線が繋がっている)が結合コンデンサです。
※「ライントラップ」はコイルの伝搬周波数に対し低インピーダンスで、商用周波数では高インピーダンスになる特性を利用したものです。
※「結合コンデンサ」は送電線から通信信号(高周波信号)を安全に取り出し、または送り出すためのものです。

こちらがラジオ電波を重畳している部分です。
電力会社の使用している電力線搬送通信(450kHz)の信号よりも周波数が高いため、
コイルの巻数が多く必要になって、上下2段に分かれてコイルが設置されています。
写真にはありませんがもう一組あります(おそらくラジオ第一・第二で個別に送電線に重畳)

電力会社が使用している結合コンデンサ(左)とNHKが使用していると思われる結合コンデンサ(右)です。
左右で機器の形状が異なります。

コイル(ライントラップ)部分を拡大しました。
発電所関係部分

放送とは関係ありませんが電力会社も電力線搬送通信というシステムのために450kHzの信号を重畳することがあります。

別の角度から撮影。

ライントラップ(コイル部分)を拡大しました。

別の場所にあったライントラップ(コイル部分)を拡大しました。

(通信)という表示がありました。
その他

発電所から少し離れた場所にある各種受信アンテナです。

他局を受信している中波帯ループアンテナです。

銘板がありました。
受信周波数は「594kHz」「693kHz」ですので東京局を受信しているようです。

津南FM局を受信しているFM帯八木アンテナと、すぐ近くにある津南中里DTV局を受信しているUHF帯八木アンテナです。

参考までに発電所の電気部分を拡大しました。

別の角度から撮影。

ラジオ電波が重畳されている送電線。
参考文献
こちらのサイトでも詳しく解説しています。
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