第46回九都県市合同防災訓練・埼玉県会場(埼玉県・幸手市)

幸手市外国府間170番地にある「県営権現堂公園2号公園」で開催された、
第46回九都県市合同防災訓練・埼玉県会場内で実験運用された「臨時災害放送局」です。
呼出名称は「かんとうりんさいエフエムじっけん2」でした。
消防、警察、自衛隊、九都県市、防災関係機関、災害時応援協定締結機関、医療機関、自主防災組織などなど...
たくさん見どころのある訓練会場でしたが、あくまで「送信所訪問」メインとして解説していきます。
当日は同県加須市にあるコミュニティーFM局の「FMわたらせ」と同時放送を実施していました。
関東総合通信局の用意したサイマル放送も同時に開設されました。
送信所設備概要(FMラジオ) | ||
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放送局名 | 周波数 | 空中線電力 |
臨時災害放送局 | 77.1MHz | 50W |
■最終訪問日:2025年09月07日
■初回訪問日:2025年09月07日
2025年09月07日訪問分
2025年09月07日に訪問した際の画像です。
第46回九都県市合同防災訓練・埼玉県会場内で「臨時災害放送局」の実験運用があるとのことで訪問してみました。
送信アンテナ
臨時災害放送局の送信アンテナです。
・垂直ダイポールアンテナ1段(臨時災害放送局)
送信アンテナを拡大しました。
アンテナは可変長で送信周波数(波長)に合わせてサイズを変更可能とのこと。
別の角度から撮影。
かなり低い位置から送信されていました。(地上高3メートル程度?)
送信機
臨時災害放送局の送信機です。
持ち運びしやすいようにコンパクトにまとめられています。
仕様上、最大100Wでの運用まで可能とのこと。
府中技研の「臨時災害放送局FM送信装置」という装置名のようです。
別の角度から撮影。
上からメディアプレーヤー、オーディオミキサー、プロセッサー、外部音声入力板、FM送信機、MCCB板の構成です。
実際に50Wで送信されている様子です。メーターが50を指しています。
装置の裏側です。配線がきれいにまとめられています。
関東総合通信局・臨時災害放送局用設備(2)
サイマル放送用エンコーダ
当日はインターネット上でのサイマル放送を行っていました。
そのサイマル放送の際に実際に使用されていたエンコーダです。
コンパクトな筐体ですね。入力は別途オーディオインターフェース(赤色の機器)を介してエンコーダにUSB接続されていました。
エンコーダからはイーサネットに変換されてモバイルルータに接続される構成でした。
その他
送信機と周辺機器の電源は大型のポータブル電源を用いて確保されていました。
電源がない場所でも、このような方法で放送を届ける方法があると知って勉強になりました。
サイマル放送用エンコーダ
臨時災害放送局についての概要です。
臨時災害放送局の活用状況について。
同様の内容でもう一つありました。
インターネット上でサイマル放送を行っている旨の表示です。
ブースの表示です。
臨時災害放送局を開設している旨の立て看板です。
展示等
防災イベントなので携帯電話会社各社も展示を出していました。
これはドコモの移動基地局車です。
こちらはKDDIの移動基地局車です。訪問時間が遅かったので撤収中のようでした。
つづいてソフトバンクの移動基地局車です。
最後に楽天モバイルの移動基地局車です。
自衛隊なども訓練に参加していました。
会場の出入り口の写真です。
参考文献
こちらのサイトでも詳しく解説しています。
■第46回九都県市合同防災訓練(幸手市ホームベージ) さま
■令和7年度埼玉県・第46回九都県市合同防災訓練・埼玉県会場(埼玉県ホームページ) さま
■臨時災害放送局(関東総合通信局) さま
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