浜松テレビ・NHK-FM放送所(静岡県・浜松市中区)

静岡県浜松市中区下池川町35-28(牛山)にあるテレビ・NHK-FM中継局です。
2022年夏頃より、古い送信アンテナの横に送信塔の建設が開始されました。
旧送信塔は支線式でしたが、新送信塔は自立式鉄塔になりました。
2023年5月22日より新鉄塔・局舎側からの送信を開始。
新鉄塔は鉄塔高132.9mとなり、日本平のアンテナを抜いて、静岡県内1位の高さだとか。
テレビはNHKと在静民放4局の共用、それとNHK-FMの送信所も併設されています。
送信所設備概要(地デジ) | |||
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放送局名 | チャンネル | 空中線電力 | 実効輻射電力 |
NHK総合 | 20ch | 1kW | 8.9kW |
NHK-Eテレ | 13ch | 9.8kW | |
SDT静岡第一テレビ | 25ch | 7kW | |
SATV静岡朝日テレビ | 23ch | 7.2kW | |
SBS静岡放送 | 21ch | ||
SUTテレビ静岡 | 22ch | 7.5kW |
送信所設備概要(FMラジオ) | |||
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放送局名 | 周波数 | 空中線電力 | 実効輻射電力 |
NHK静岡FM | 82.1MHz | 250W | 1.5kW |
■初回訪問日:2024年07月29日
■最終訪問日:2024年07月29日
2024年07月29日訪問分
2024年07月29日に訪問した際の画像です。
天気に恵まれて撮影日和でした。
テレビ送信アンテナ
NHK・民放テレビ4社共用の送信アンテナです。
・上段:4L双ループ4段4面(NHK・民放テレビ4社共用:主系)
・下段:4L双ループ4段4面(NHK・民放テレビ4社共用:副系)
別の角度から。
送信アンテナが新しいので太陽光が反射していますね。
さらに別の角度から。
付近の道路からの遠望撮影です。
NHK-FM送信アンテナ
NHK-FM送信アンテナの送信アンテナです。
・2L双ループ3段2面+2段2面(NHK-FM)
別の角度から。
さらに別の角度から。
北側・西側には弱めに出しているようです。
TTLアンテナ
FM送信アンテナ直下にあるTTL関係のアンテナです。
別の角度から。
民放テレビ各局と、ここを起点としたTTL送り用途と思われるTTLプレートパラボラ類です。
民放テレビ各局とここを起点としたTTL送り用途と思われるTTLプレートパラボラ類です。
同じ方向を向いているプレートパラボラ×4は粟ヶ岳向けだと思われます。
局舎
NHK・民放テレビ共用の局舎です。
表札です。
「浜松テレビ放送所」と名乗っています。
局舎を別の角度から。
その他
テレビ送信アンテナとFM送信アンテナとの間にあるスペースです。
鉄塔に付いていた八木アンテナです。
・FM帯八木8素子2段(日本平受け:NHK-FM)
別の角度から。
先ほどのアンテナよりも低い位置にある八木アンテナです。
・FM帯八木5素子2段(豊橋受け:NHK-FM)
別の角度から。
鉄塔中心部のケーブルラックです。
空調機の室外機だと思います。
電気の引き込みですが、多重化されているようです。
おそらく水道関係のもののようです。詳細不明。
非常用と思われる中波送信用ワイヤーアンテナです。
別の角度から。
先ほどのワイヤーアンテナは、写真の装置に配線されていました。
元浜松放送会館や送信塔があった付近ですが、更地になっていました。
少し離れた場所にある丘から撮影した送信所。
記念碑
元浜松放送会館前に石碑がありました。
浜松はわが国のテレビジョン技術の発祥地である
静岡大学工学部の前身浜松高等工業学校において 大正十三年以来
高柳健次郎氏を中心として 全電気的テレビジョン方式の困難な研究が重ねられていたが
昭和十年 ついに蓄積方式撮像管が完成せられ
今日のテレビジョンの発展の基礎が ここに始めて確立するに至つた
この栄誉と功績を永く後世に伝え<るためこの記念碑は建設せられたのである
碑面の イ の字は昭和二年の実験によって受像された画像を表わしたものである
昭和三十六年九月
テレビジョン発祥地記念事業会
世界で初めてブラウン管に「イ」という文字を映し出すことに成功した。
そのため記念碑に「イ」の字が選ばれたようです。
参考文献
こちらのサイトでも詳しく解説しています。
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